オンライン申請
2022年3月16日、入管在留諸手続きのオンライン申請は全面解禁されました。
オンライン対象となる在留資格も拡大し、我々行政書士は、自分の名前(取次番号)で利用者登録ができるようになりました。これは私たちにとって画期的で一気に利用ハードルが下がりました。行政書士や弁護士に依頼する企業あるいは個人にとっても自身で利用登録をする必要がなくなり、事前準備が不要となりました。そして混雑で延々と待たされる入管に行かなくても済むことは最大のメリットです。
【利用するメリット】
1.更新申請や変更申請時にパスポート原本と在留カード原本をお預かり不要 (許可時に旧在留カード原本返却必要です)
2.許可時の受取も郵送可能(証印を必要とする申請は除く)
3.入管窓口での待ち時間の減少
4.全国どこへでもオンライン申請できるので地方入管へ足を運ばずに申請できる
(ただし一部の申請を除く)
【オンライン申請を実際に行ってみた感想】
今回の全面解禁で以前のオンライン申請システムからはほぼ改良されていないようで、システム改善の余地は大きいです。例えば、1件ずつのオンライン入力での申請では一時保存ができません。よって1件であっても一括入力のエクセルシートを使ったほうが途中でデータが消えるようなことにならず、安心です。しかしこのエクセルシートがデータベースの作りそのままで、横に長く続くシートになっており、とても入力しづらいです。
【問題点】 ~オンライン化を急ぎ強行した結果で浮かび上がる問題~
本人の署名不要
取次資格を持たない者(悪徳ブローカーなど)が本人になりすまして申請することができてしまう。
所属機関の押印不要
退職したにもかかわらず、勤務を続けていることにして更新申請することが容易にできてしまう。
(これは押印廃止となった紙申請でも同じことがいえます)